その顔、もっと見せて?

言ってみたら超恥ずかしくて。




廉ちゃんの方なんてまともに見れないくらい。




初めて明かした本心。




ずっと一緒にいられる未来があったなら、俺はもっと欲張りになっていたと思う。




だから、廉ちゃんと両想いになれたことが、今1番の幸せなんだ。




「·····負けたわ」

「·····え?」

「廉のこと、早く俺のものにしたくて焦ってたのがめちゃくちゃ恥ずかしいわ」

「·····瀬王さん」

「奪い返すのも馬鹿馬鹿しくなった。悪かったな、デートの邪魔して」

「·····いえ」




どうやら伝わったらしく、俺に勝利の光が差し込んだ·····。




不意に右手に重ねられたものを見れば、廉ちゃんがギュッと手を握りしめていて。




え、なに·····?なんて戸惑っていると、瀬王さんは立ち上がる寸前、また口を開いた。




「廉も俺んとこ直接言いに来るくらい、相当君のこと好きだから今回は諦めるけどな、」

「·····直接?」

「あぁ、俺の高校にな。ヤンキー校って言ってたはずなのに、1人でノコノコ来てさ。挙句の果てに絡まれてるしな」

「え、絡まれた!?」

「こんなナリしてても、うちの高校は女がいるってだけで騒ぐから。ま、俺が助けたから、そこは大丈夫だぞ、彼氏くん」




肩にポンッて·····。




全っ然、大丈夫じゃないですけど!?




廉ちゃんもなんで黙ってたのさ!!