その顔、もっと見せて?

歳は俺の2歳上らしい·····。




頭上がんない·····。




「俺ら結婚話まで出たの知ってる?」

「ちょっと瀬王さん!」

「ま、破談になったけどなー」

「その話、やめましょう·····」

「福智くんだっけ?廉のこと幸せにできんの?」




随分と、真剣な目をしていた。




たぶん、試されてるんだと思う。




瀬王さんは、廉ちゃんのこと、本気だったに違いない。




あとから割り込んできた俺のこと、敵としか見てないんだろう·····。




そりゃそうだよな。




結果、横取りしたみたいになってんだもん。




偵察に来るのも仕方ない·····。




だから俺も、誠意ってものを見せなきゃいけないと思った。




「先のことをとやかく言う筋合いないと思ってます」

「お前っ·····!」

「だけど、今、この一瞬一瞬、廉ちゃんのこと大切にしたい·····幸せにしたいと思ってます」

「·····」

「無責任かもしれないけど。婚約者が·····あなたがいると知った時、それでも廉ちゃんを手放したくなかったんです」

「·····へぇ」

「将来が決まってたから、今この時を幸せにできるのであれば、それが俺の幸せだと思った。何言ってんだって感じですけど」




これが俺の本音だから。