その顔、もっと見せて?

福智のそのお願いしてくる時の犬みたいなうるうるした目がどうにも弱くて·····。




目線を合わせれば、三つ編みは解かれ、メガネもとられた。




「久しぶりにちゅーしたい」

「なっ」

「拒否権なしね」

「強引·····」

「好きだよ、廉ちゃん·····」




唇に、おでこ、ほっぺ·····。




いろいろなところにキスの雨を降らせてくる福智のされるがまま。




私も好きだよ、福智。




福智のためなら、なんでもしたいって思うの。




だから、私にも頑張らせてほしい。




父を説得できるのは、私しかいないと思うから。




その日の放課後は少しの時間だけど、デートをすることになった。




カフェでお茶してまったり。




·····のはずが。




校門の前には女子の群がりあって、その中心にいたのは·····。




「おい廉!なんだよあの送り返してきたのは·····」




ご立腹の瀬王さんだった。