その顔、もっと見せて?

福智が家に来るまでに、瀬王さんからいただいたドレスや靴、カバン、アクセサリーなどは送り返した。




ありがとうございました、と手紙を添えて。




父の都合で、福智は週末来ることになった。




早く認めてもらいたい·····。




母も、瀬王さんとの縁談話がなくなって落ち込んでいるかと思いきや、なぜかとてもワクワクしていて·····。




「廉ちゃん、写真ないの?」

「·····ないよ」

「え〜。じゃあ、どんな人っ?」

「ん〜·····、目は垂れてて優しそうな顔してるかな。よく笑ってて、背は高め。私のこと、よく考えてくれる·····」

「廉ちゃん、その人のこと大好きなのね」

「えっ!?そ、そうじゃないし!」

「ほんとに素直じゃない子ね〜パパそっくりなんだから〜」




けっこう素直になってみたんだけど·····。




大好きはちょっと恥ずかしいでしょ·····。




学校に行くと、まともに福智の顔が見れなくて、なぜかおいかけっこ状態に·····。




「なんで避けるの!?」

「べ、別に!?」

「昨日のこと、まだ引きずってるの?」

「違う·····」

「じゃあなんで?廉ちゃんの顔みたい」




·····あぁ、もう。