その顔、もっと見せて?

その後別れ、私は家に帰り勉強机に向かっていた。




そして父が帰宅すると、部屋がノックされて父に呼び出された。




「瀬王さんの方から、結婚は破談になったと話を聞いた」

「はい、知ってます」

「翼くんが言い出したらしいじゃないか。何か言ったのか」

「·····お父さん」

「なんだ」

「私·····好きな人ができたんです」




もう隠さない。




あの時みたいに、誰かにバレるんじゃないかって怯えながら恋愛するなんてもう嫌。




私は堂々と、自分の気持ちに正直になって、福智だけを見つめていきたいの。




「お父さんが、心配するのもよくわかります」

「·····」

「誠実な人なの。もう隠れてコソコソしないから」

「連れて来なさい」

「·····え?」

「今度、家に連れて来なさいと言ったんだ」




きっと、どんな人なのか見定めるつもりなんだろう。