その顔、もっと見せて?

ペタンと床に座り込んで立てなくなった私を、瀬王さんは軽々とおぶり、高校を出て近くの公園に移動した。




ベンチに座らせてくれて、近くの自販機で買ってくれたお茶を受け取り、1口飲む。




それで少しホッとした私に、瀬王さんは話しかけた。




「さっきはきつく言いすぎた」

「あ、いえ·····」

「ま、正直俺の心臓は止まりかけた」

「ごめんなさい」

「謝ってばっかだな〜廉は」

「瀬王さんに用事があったので来たのに、迷惑かけてすみませんでした」

「はいはい。んで、何用事って。ここまで来るってことは大概いい話ではなさそうだけど」




いい話か悪い話かはわからないけれど。




この関係に終止符を打つことは確か。




「瀬王さんは、来月誕生日だと聞きました」

「それが?」

「父が結婚の準備を始めてるんです」

「あ〜うちの親も張り切ってたな。そういや」

「お断り、したいんです」




瀬王さんとは·····結婚できません。