なんて思った私は大馬鹿者で、連れてこられた場所は裏倉庫。




人気なんかなくて、完全に騙された。




「ノコノコついてくるなんてアホだね〜」




犯そうとしているのは間違いなかった。




太ももを触られるわ、ボタンを外されそうになるわで、誰かに助けを求めたくて·····。




「おいコラ。俺のに何してんだよ」




ガラッと扉が勢いよく開いたと同時に、そんな声が聞こえてきて。




それが瀬王さんだったから、急に安心しきってしまった。




たぶん、ケンカしてるんだと思う。




お互いの拳が行き交ってるし、瀬王さんはケンカ強いのか、相手はすぐに退散。




そして私は今怒られてる·····。




「1人でこんなとこくんじゃねぇ!」

「·····ごめんなさい」

「俺が来なかったらどうなってた!?」

「·····ごめんなさいっ」

「これだから目が離せねぇ·····」




怖かったのか、今になって震えてきた·····。




瀬王さんの高校はヤンキーなんだね·····。




もう近づきたくない·····。