福智と堂々と付き合いたいから。




瀬王さんには、きちんと話をしなければいけない。




結婚は、できないと。




「え、廉ちゃん今日一緒に帰れないの!?」

「うん、用事あるから」

「デートは!?」

「用事あるから無理」

「む、むり·····」




福智には悪いけど、今日私は戦いに出るの。




だから放課後一緒には帰れません!




悲しむ福智は置いといて、私は瀬王さんの通う学校へ向かった。




これも、福智と私のためなんだから。




許せ、福智!




「あ、そういえば、瀬王さんの高校って·····」




着いた時に思い出した。





婚約者の通う学校が、男子校だということを。




校門からは、学ランを来た男子生徒がたくさん出てきて、私の方をチラチラと見てる·····。




瀬王さんがどれか、見分けつかないでいると。





「ねぇ、キミ。誰か待ってるの?」





親切なお方が話しかけてくれて、瀬王さんを待っていることを告げると、知り合いだからと案内してくれることになった。




あなたは、神様ですか?