その顔、もっと見せて?

エミリと同様に、俺も横目で廉ちゃんを見る。




メガネのフレームで、ちょうど目元は見えないけど、やっぱり少し赤い気がする。




泣いたのか·····?




心配していると、授業中の廉ちゃんがいつもと違っていた。




ウトウト·····している?




眠いながらも必死に前を見て食らいついている感じが、不謹慎にも可愛いなんて思ってたけど·····。




それは体育の時間に起こった·····。




今日、女子はバスケをしていて、男子はバレーをしていた。




突然、女子側でホイッスルが響き渡り、それと同時に、「廉!?」と叫ぶ声が聞こえてそちらに振り向けば、矢野さんが廉ちゃんを支えている光景が目に入った。




「廉ちゃん!?」




気づけばそう叫んでいて、その場に走って向かっていて。




矢野さんに事情を聞くと、急に倒れたんだと言っていた。




「ボールが当たったわけじゃない!?」

「当たってない。ほんとに、急にガクッて·····」

「貸して」

「え?」

「矢野さんは残ってな」




軽すぎる廉ちゃんを抱きかかえて、先生に保健室に連れていくと告げ向かった。




廉ちゃん、なんかやつれたように見える·····。