その顔、もっと見せて?

冷静になっていろいろ考えていると、ますます落ち込んできて·····。




今日学校に来るべきじゃなかった、なんて思い始めてしまった時。




いつもなら先に来て勉強しているはずの廉ちゃんが、今ほど到着した。




·····ん?




なんか、目の周り赤くないか?




なんて疑問を、直接本人に伝える勇気は微塵もなくて·····。




心無しか足取りも重い廉ちゃんが隣の席に座って、緊張に襲われた。




おはよう、くらい自然に·····。




なんて思ってた矢先、買い出しに行っていたエミリがタイミング悪く帰ってきた。




「おばちゃんに無理言って作ってもらった!」

「あ、いちごロール·····」

「抹茶のクリームだよ!眞皇、抹茶大好きじゃん!」

「そー、だね·····」

「食べて元気だして!」




エミリ、ちょっとうるさい·····。




わざとかっていうくらい大きい声で話すエミリ。




あの美術の時以来、廉ちゃんを敵視してるのか、横目でチラチラ廉ちゃんのこと見てるし·····。




今はあんまり、そんな会話を廉ちゃんに聞かせたくないんだけど·····。




正直いちごロールは嬉しいからもらってく·····。