その後も廉ちゃんが乗りたいものを優先して回る。




徐々に酔いからも覚めてきた俺。




時計を見ればもうすぐお昼で、乗り物ばかりの廉ちゃんをレストランに連れていった。




「これ食べたらジェットコースターリベンジしようよ」

「食べたもの吐いちゃうけどいい?」

「え、汚い·····」

「ジェットコースターはやめて、お化け屋敷とかどう?」

「それよりティーカップ乗ってみたいな〜」




おっと、話をそらされた。




って、また回転系じゃん·····。




まさか廉ちゃん、おばけも苦手?




「廉ちゃんは苦手なものが多いね」

「う、うるさい·····」

「怖いなら、俺にギューッて抱きついてればいいんだよ?」

「死んでもいや」

「え〜」




廉ちゃんに抱きつかれたい目的でのお化け屋敷は失敗。




廉ちゃんって、甘えることあるのかな。




いつもはツーンな廉ちゃんだから、もし甘えたら·····悶絶だな。




「福智の苦手なものも教えなさいよ」

「え〜?やだ」

「フェアじゃない」

「男の弱みは知られたくないもんでしょ」

「·····ジェットコースター乗り回してやる」




それはやめよう!?