《眞皇》



あんなに約束したのに!!




興奮した廉ちゃんは、無意識に両手を上げながら可愛い声で叫んでた。




初めてのくせに楽しみ方はいっちょ前·····。




「少し休む·····?」

「あのベンチに·····」

「飲み物買ってくるから。先に行ってて」




廉ちゃんが優しいです。




ベンチで戻ってくるのを待ってると、水を買ってきてくれた廉ちゃん。




「はい」

「ありがとう·····」

「吐きそう?」

「うん·····。少し休ませて?」

「え、ちょっとっ!」




横になる方が楽で、廉ちゃんの膝の上に頭を乗せた。




下から見るアングルの廉ちゃんも可愛いね·····。




「りっちゃんの大事な服なんだから、吐かないでよね!?」




俺の心配より矢野さんの服の心配·····?




まぁ、この状況を嫌がらないだけマシなのか·····。