その顔、もっと見せて?

その日の夜、さっそく廉ちゃんにメッセージを送った。




その後、待てども待てども画面は光らなくて·····。




なんと返信にかかった時間は2時間。




『よろしく』




たった4文字打つだけなのに、なんでそんなに時間かかるの·····。




メッセージのやり取りしてたら日が明けそうだと思い、一か八かかけた電話。




幸運にもかかって、耳元には愛しの廉ちゃんの声が届いた。




『·····はい、もしもし』

「廉ちゃん!?こんばんは!」

『·····なに?』

「かけたら、出るかなって思って·····」

『出たけど』




嬉しいんだけど·····。




着拒されないか不安だったけど、出てくれた廉ちゃんの電話での声は少し高くて。




出てくれて感謝極まりないです。




「あ、勉強してた?」

『うん』

「偉いね」

『当たり前のことだから』

「そっか」

『話すことないの?』

「ん〜廉ちゃん好きだな〜って話?」

『·····馬鹿』




はぁ〜·····俺、幸せ。




廉ちゃんの馬鹿を耳元で聞けるなんて。




電話·····最高だ!