私自身も周りの人に興味なくて、馴れ合うつもりもなかった。




私に対して聞こえる話題と言えば、優等生、地味、根暗な子。




言わせておけばいいと思っている。




私の容姿を見てそう連想されるのも無理ないんだから。




「全く知らない。今後知る予定もないけどね」

「へ〜普通に話すんだね」

「あなたも私なんかと話してると、変な噂立つわよ」

「例えば?」

「変人、とかね」

「そうかもね。君のこと、知りたいと思っちゃったし」




まさか、適当に言ったのに、ほんとに変人なの?




引き気味になっていると、下に降りてきた正真正銘の変人は、私の目の前にやってきて。




グイッと距離を近づけてきた。




「うん。見れば見るほど美人」

「近いんだけど」

「なんでいつもキチッとしてんの?今みたいに髪下ろしてる方が俺好み」

「なんであなた好みの女にならなきゃいけないの?」

「超強気だね」




なにがおかしくてクスクス笑うの?




私も私でなんでこの人の相手をしているのか。




馬鹿馬鹿しい·····。