私の反応を見ながらニコニコする眞皇は、他に線香花火の入った袋もカートに入れていき。




お目当ての花火の調達はこれにて完了。




「どうせなら、もっと夏らしいことしたいよね」

「例えば?」

「バーベキュー、とか」

「お肉とか焼きそば焼くのよね!?」

「うん、そうだよ」

「わ〜、やりたい!」

「廉ちゃんってほんとに反応が新鮮だからいいよね」

「·····だって、そんなこと今までしたことなかったんだもん」

「だもんって·····。あぁ〜可愛い。俺困っちゃうよ」




そう言いながら、なぜ私の頭を撫でるの·····。




·····仕方ないじゃない。




友達がいるわけもなく、そういうことをする家庭でもないんだから。




眞皇のおかげで、したことないこと、たくさん経験できてるわけで。




「こうやって楽しいことたくさんさせてくれてありがとう」

「どういたしまして〜」

「その子供扱いはいつまで続くわけ?」

「なでなでしたくなるくらい可愛い廉ちゃんがいけないんだよ〜」

「·····なによそれ」




悪くない、なんて。




思ってる私も私なんだけど·····。