ニコニコマークやハートの形した花火が上がった時も、廉ちゃんは思わずわぁと声を上げる。




反応がいちいち可愛いから、俺も思わずその横顔に顔を近づけ、その頬にキスをする。




バッとこっちを向いた廉ちゃんの顔は、暗闇でもわかるくらい真っ赤だ。




「なにするの!?」

「あ、今上がったのめちゃくちゃ大きかった」

「えっ!?うそ、見逃した·····」

「まぁまぁ」

「眞皇が邪魔するから!」

「可愛い廉ちゃんが悪いんです〜」

「なっ、眞皇が悪い!」




むーっとむくれた顔すら愛おしいから。




よしよしと頭を撫でるけど、ツーンとする廉ちゃん。




表情豊かな廉ちゃんから目が離せない。




花火のほとんどを見ずに、30分が終わってしまい、後は家まで廉ちゃんを送り届けるだけ。




「花火、綺麗だった·····」

「うん」

「うんって·····他にないの?」

「廉ちゃんばっかり見てたから、正直わかんないっていうのが感想かな」

「ばか·····」

「廉ちゃん上ばっかり見てるから、ちゅーできなかったのが悔しい」

「こんなとこでするものじゃないから」




え〜それこそカップルの醍醐味じゃーん。