今日の廉ちゃんは、ひたすら見ていられるくらい。




人がいなければ、今すぐ襲っているところだ。




両手いっぱいに食料を調達して、確保している席に戻ろうとした時。




目の前で口論中の男女を発見。




見るからに、ももと琉衣だった。




「ももはりんご飴って言ったのに!」

「売り切れてたんだって。いちごでもいいだろ」

「りんご!!」

「ワガママ女!ガキじゃねぇんだから、いちごで我慢しろ!」

「琉衣のバカ!」

「おいこら、もも!」




もものワガママ炸裂中ってとこか·····。




後頭部をガシガシとかく仕草をみせる琉衣は、たぶんめちゃくちゃ呆れてると思う。




けっきょく、ももの後を追った琉衣の背中に、心の中でエールを送る。




俺たちは、やっと席につき夜ご飯。




おいしそうにたこ焼きを食べる廉ちゃんに、1口ちょうだいとせがんでみた。




「あーん」

「なっ!み、みんな見てる·····」

「いいからいいから」

「よくない·····」

「早くして〜顎外れそう」

「もう·····」




廉ちゃんからのあーんゲット〜!