その顔、もっと見せて?

翌日、廉ちゃんの家に迎えに行けば、玄関から出てきたのは月夜に照らされた美女·····。




やば、それは反則だよ、廉ちゃん·····。




「お、お待たせ·····」

「·····うん、やばいね、そそる」

「なっ!」

「髪、上げてるのも可愛い。俺好きだよ」

「紫さんがね、髪の毛は上げた方がいいって言うから·····」

「ナイスセンスだね。うなじ、グッときた」




照れた廉ちゃんにポカッと叩かれたけど、本気で思っちゃったんだから仕方ない。




初めて見る浴衣姿は俺得でしかなかった。




「それじゃあ、行こうか」

「·····眞皇も、浴衣なんだね」

「せっかくだからね」

「·····いい」

「え?なんか言った?」

「か、カッコイイって言ったの!」




そんな真っ赤な顔して言うもんだから。




自制なんかきかなくて。




でも、ここは我慢·····。




廉ちゃんの家の前だし、いつ廉ちゃんパパが出てくるかわからないからね。