その顔、もっと見せて?

ももとの問題も無事に解決して、夜廉ちゃんに電話。




相変わらず勉強しているところ、ちゃんと出てくれた。




「ももに、明日一緒に行きたいってめちゃくちゃせがまれたんだ〜」

『はぁ?何嬉しそうに言ってるの?』

「最近の廉ちゃん、すぐ嫉妬する〜」

『し、してない!』

「可愛いな〜俺の彼女は〜」

『·····切る』




最近の俺は、廉ちゃんの嫉妬が可愛くて、ひたすら意地悪しちゃう·····。




今は電話越しのヤキモチだけど、生で見るヤキモチはもっとやばい·····。




あの顔、もっと見たくなる。




「初めての夏祭り、全部やろう」

『全部?』

「屋台巡って、花火見て〜」

『うん。する』

「あとは、花火をバックにチュー」

『なにそれ、やらないから』

「えー!ここはやる流れだよ!?」

『そんなの知らない。花火は静かに見たいの』




その流れで、静かにちゅーしたらいいんじゃんか·····。




もう、廉ちゃんは固いんだから。




ま、そんなの言われてもするんだけどね〜。