突然現れたかわいいライバルのおかげで、より一層眞皇から離れたくないと思った。




次に強力なライバルが現れた時のために、自分磨きがんばらないと·····。




眞皇の隣にいて、恥ずかしくない彼女でいたい。




「廉ちゃん、おかえり」

「ももには!?」

「はいはい。ももも、おかえり」

「付け加えじゃん·····ムカつく!」

「こらこら。可愛い顔が台無しだよ」




コラ。




彼女以外に、気安く可愛いとか言わないの!




って心の中で呟いたけど、こんな小さい嫉妬まで抱いてしまった自分が情けなくなった·····。




これが独占欲だと気づいてしまったその後、最後はみんなで観覧車へ。




·····あれ?




どうして眞皇の横にももちゃんが座ってるの!?




諦めたんじゃないの!?




「明日から諦めることにしたの」

「明日から!?」

「だから今日まではももの眞皇くんなの」

「そんな·····」

「彼女なんだからブーブー文句言わないで!」

「うぅ·····」




眞皇もあはは·····なんて笑っていて。




私はというと、大人しくももちゃんの言う通りにしていたけれど、やっぱり独占欲が強くなってる気がして、なんだか少し怖くなった。