ももちゃんの気持ちもわかる。




久しぶりに会えたから、離れたくないのよね、きっと。




眞皇も妹みたいなももちゃんが、なんだかんだ可愛いんだと思う。




私だけが、こんなに寂しい。




「「マオくんー!」」




その声にハッとしてアコニコちゃんを見れば、ベンチから離れ、ゴーカートを終えた眞皇の元へ駆け寄っていた。




私はというと·····なぜか身体が動かずにいて。




「マオくん、ずるい」

「ごめんな〜。ももがどうしてもってきかないから」

「マオくんは、アコたちのだもん」

「ももちゃんばっかりやだ〜!」

「こらアコニコ。そんなとこ座ったら汚いだろ!」




とうとう地面に座って駄々をこねだしたアコニコちゃん。




私もとっさにその場に向かい、眞皇と一緒にアコニコちゃんをなだめる。




正直言うと、私も·····そんな気分だ。




駄々をこねて、眞皇にかまわれたい。




私ってずいぶん、欲張りな人間だったんだなぁ·····。




「ほら、2人とも立って」

「マオくんのブァカ!」

「は!?ちょ、こらアコ!」




アコちゃん、ブァカはさすがにちょっと·····。