メリーゴランドに乗り終わったあと、ちょうど着ぐるみを来たくまが子どもたちに囲まれていて、アコニコちゃんもそれ目がけて走り出す。




私もそっちに夢中になっていると、不意に2人がいなくなったことに気づいて周囲を見渡したけれどいない。




やられた·····。




きっと、ももちゃんが眞皇を連れ出したんだ·····。




楽しい休日になるはずだったのに。




完全に、眞皇をももちゃんにとられた気分だった。




「れんちゃん、どっかいたいの?」

「·····え?どうして?」

「なきそうなおかおしてるから」

「·····やだ。ごめんね、心配かけちゃったね」

「マオくんどこ〜?」

「はぐれちゃったみたいなの。みんなで探そう?」




同時にうんと頷いた双子ちゃんとともに、園内を散策。




まず向かったのは、1番怪しいゴーカート乗り場·····。




案の定、乗り込もうとしてるところをちょうど発見。




アコニコちゃんも乗りたがってるけど、私1人じゃ無理なので、柵の外から2人の様子を眺める。




駄々をこねる双子ちゃんにはアイスクリームを与えて。




「けっきょく、眞皇の運転じゃない」




募る嫉妬は抑えられず。




無意識にポロッと口から出る思い。