廉ちゃんと双子と共に無事帰宅。




しばらくして母もパートから帰ってきて、突然の廉ちゃんに興味津々。




今の若い子は肌質がいいのね〜なんておばさんじみた発言をしている母が、ただただ恥ずかしかった。




門限に間に合うように家を出て、廉ちゃんを送る帰り道。




双子の相手してもらって、少し疲れた様子。




「ありがとね、廉ちゃん。アコニコのおままごとに付き合ってもらって」

「ううん。私、うまくできなくて。アコニコちゃんに逆に教えてもらってた」

「迫真の演技だろ。特にアコ」

「2人とも可愛い。お母さんも優しい方だった」

「母さんの相手までごめん·····。ほら、うちでっかいの男ばっかだからさ。廉ちゃんのこと娘みたい〜なんてことも言ってたよな·····」

「うれしい。眞皇の家楽しいし、また行きたいな」




そう言ってくれて心底嬉しかった。




それから数週間後·····。




全身全霊をかけたテストの結果がわかる日。




赤点を出さなければ、楽園が待っている·····!




「う、うそ·····」

「え、なに!?赤点!?」

「全部80以上·····」

「眞皇天才!!やったね!!」

「俺って天才だったんだ·····」

「やっぱりおばかさん·····」




自分で自分のことを初めて褒めた。