紫さんという家政婦さんは、昔廉ちゃんのベビーシッターをしていたらしく。




今は、お母さん1人に家事をさせられないと、来てもらってるらしい。




お母さんは少しおっちょこちょいなんだとか。




「父が極度の心配性なもんだから」

「そんな気がした」

「そういえば、眞皇の家の話聞いた事ない」

「あ〜俺のとこは、ただ貧乏ってだけ」

「アルバイト、してるのよね。いつから?」

「高校入ってすぐ。2つ掛け持ちしてやってる」




今日もこの後、ファミレスのバイトあるし·····。




完全に昼夜逆転生活だよな·····。




「大変ね。兄弟は何人なの?」

「5人。兄と弟と、双子の妹」

「双子ちゃんがいるの!?」

「朱胡〈アコ〉と日胡〈ニコ〉っていうんだ。今度見に来る?」

「え、いいの!?」

「年長さんだしパワフルだけど。廉ちゃんさえよければ」

「うれしい。怖がられないかな?」

「ニコは若干人見知りするけど、アコは人懐っこいし。それ見てニコも大概心開くから大丈夫」




子どもって素直だから。




廉ちゃんの良さにすぐに気づいて気に入ると思う。