サッカー部のグラウンドに行くと、もうとっくに練習をしていた。 「陸どこだろう...?」 私はそんな独り言を言った。 「あっ、あれなんじゃない?」 陽太の指差したところを見ると陸がいた。 「あっ、ほんとだ。陸だ」 「陸頑張れっ」 私はボソッと声を出すと、その声はかき消されてしまった。