真田くんはプレイボーイ



ズカズカと進み、人があんまりいない道に出た


ピタリと足が止まる


「…真田くん?」


ぐんっ!


「わっ!」


引っ張られて私の体は真田くんの腕の中にすっぽり


「ごめん」


「え?」


「俺…むしゃくしゃして…片桐と圭花が一緒にいるのが嫌で…こんなの俺がいう資格なんてないけど。マジで胃が潰れるくらいイライラしてた。」


…そ、それは


「こんなことで嫉妬してマジかっこ悪りぃ…」


「…真田くん」


私は真田くんの腕から離れ、しっかり目を見た


「まず、どんな事情があれども片桐くんを悪くいったことはダメだよ。ちゃんと謝ってね」


しゅんと背中を丸くする真田くん


「それから…私もごめんね。真田くんの気持ちもうちょっと考えるべきだったかも」


よく考えれば2人で喫茶店なんて…結構無神経だったかもな


「あ、あと最後に…心配しなくても私の一番はずっと真田くんだよ!」


これが一番大事!




「…圭花。俺…こんな気持ちになるの初めてなんだよ。自分から好きになったのも圭花が初めてで、他の男に取られるんじゃないかってハラハラするのもお前だけ

俺やっぱお前のことどうしようもなく好き」



なっなんてことを平気で言うんだ



「私だって…真田くんに負けないくらい好き!!」


今度は私から真田くんに抱きついた




「実行委員頑張って」


「うん!」


「片桐には気をつけて」


「ふふ…うん!」


「それから、いい加減俺のこと名前で呼べ」


「う…」






それからしばらく片桐くんに対する真田くんの警戒が強くなったのは言うまでもない。