#10 自業自得


「――ということが、あって」

 放課後。

 昨日の放課後や今日の昼休みにあった出来事などを沙里に話す。

「情報量の多さに脳が処理しきれない」
「アイスホッケー部のマネージャーやってみようかなと」
「エリナが? マネージャー?」
「……うん」
「恋って人格まで変えちゃうのか~。エリナに尽くされる男は幸せだね」

 アイスホッケーに携わりたいと、素直にそう思った。

「恋してるのはアイスホッケーだから。そこんとこ勘違いしないように」
「当麻の傍で、当麻を支えたいんでしょ?」
「そういう下心で志望してない」
「ふーん?」
「してない!」

 魅力あるスポーツだなって、思う。

 そうじゃなきゃ自分からルール調べたりしないし。

 寒い中、釘付けになったりはしない。

 どうして今まで知らなかったんだろう。

 はやくまた練習してるとこ見たいし試合だって応援したい。