氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

「相変わらずモテモテやなー」

 控え室に戻ると成澤がなまっていた。

 もしや、さっきのやり取り見てたな?

「相手チームの選手は大人の色気があってカッコええなーとか思てる?」
「黙れエセ関西弁男子」

 皆さんすっかり準備を終えている。

 我がアイスホッケー部、男子部員一同。

 それから、頼りっぱなしのOB陣。

 更には鉄壁のイガラシさん。

 プラス、やる気あるのかないのかわからない顧問。

「が、が、頑張ってください!」

 真柴くんがガクガクになっている。

 やばい。

「お前もな」
「ひっ」

 坂本さんから肩に手を置かれ、跳び跳ねた。

 ちなみに彼が身につけている防具のうち足りないものは成澤が揃えた。

「成澤」
「どないしたんー?」
「ほんと……。色々と、ありがと」