「威嚇するなよ。怖くもなんともない」
「悪いな、元がこういう顔だ」

 睨み合う二人。

「イガラシさん。あの。その人は、友だちで――」
「トモダチがキス迫ったりするかよ」

 ――――!

「……当麻氷河」

 見られていたんだ。

「色男二人のお出迎えとは。纐纈はアイスホッケー部の姫ってとこ?」

 背を向ける、かつてのクラスメイト。

「チサト!」

 本当に、サヨナラなの?

「試合。来てくれる?」

 それから――

「アイスホッケー。少しでも興味わいたら。そのときは――」

 仲間になりたいって思ったら

「待ってるから」

 最高の思い出作り、手伝わせて。