氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

「……ボクシングは」
「そのハナシなら。とっくに断ってる」

 ――――!

「最初から受ける気ない」
「減量したように見えるって。成澤が」
「単純に現役時代ほど食ってないだけだ」
「どこで続けるんですか。アイスホッケー」
「さて。どこで続けようかね」

 イガラシさんなら、どこからも欲しがられるんじゃないかな。

 できればうちに、来て欲しい。

 だけど学校がちがうもんなあ。

「留学をすすめられてる」

 ――――!!

「成澤が工面してくれるんだと。有難いことだ。俺一人ではそんなチャンス掴みたくても掴めないからな」

 そうか。

 海外で続けるって道も選べるなら、幅は広がる。

「受けたら今後もアイツの頼みは色々と聞かされることになるだろう。上等だ。受けるなら期待以上の成果残してやろうと思う」

 イガラシさんのこと、心から応援したい。

「そのまま帰ってこなくてもいいと」

 きっとそれ、成澤なりの優しさだよね。

 本当は日本に戻って来てほしいと思っていても、そう言って背中押してるんだ。

「迷ってるんですか」