氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

 初めて聞いた。

「もしかして、北海道出身ですか」
「宮城です」

 寒いところだ。

 やっぱり寒い地域ではウィンタースポーツが盛んなんだな。

「スピードスケートは、また靴が違ったりするんですか」
「そうですね。フィギュアのように先にギザギザした部分はありませんし。小回りがきくホッケー靴よりずっと刃が長いです」

 速さを競うくらいだから、軽いんじゃないかと予想してみる。

「どのくらい速いんですか」
「時速60キロ程度は出ますかね」

 高速道路を走る車くらいあるってことか……!

「アイスホッケーでもいえることてすが。スピードがある分、転んだときの衝撃が凄そうですね」
「リンクにはアイスガード――保護マットを壁に置いて練習します」

 そうじゃなきゃカーブで曲がりきれないと、すごい速さで壁に衝突することになるもんね。

「あ、それじゃあ。リンクサイドにある青いマットが……」

 なんのためにあるんだろうと思っていたが、

「スピードスケートで使います」

 謎が解けた。