氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

 ……しかし眠い。さすがに。

 でも、目を離せない。

 これからだ。

「別荘に戻るならお送りしますからね」
「戻りませんよ」

 先生が寝てしまったら起こさなきゃですし。

「……フジオ先生って。なんのスポーツしてたんです?」
「スケートです」
「え、そうなんですか! ホッケーですか? フィギュア?」

 フィギュアっぽい雰囲気感じなくもない。

「どっちでもありません」

 ……と、いいますと?

「スピードです」
「スピード?」
「スピードスケートをしていました。その名の通り、速さを競う競技です」