氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

 手を引かれ、向かったのはベッド。

「ちょっと」
「よほど大きな声出さなきゃバレないんじゃない?」

 いやいやいや。

「ね、氷河」

 ――――!!

「では。ごゆっくり~」

 わたしをベッドに突き飛ばすと、

「戻ってきたら3人でしようね」
「しないから!」
「楽しいかもよ?」

 アイツにアレの入った袋を手渡し、部屋から出ていった。

 成澤のせいで、気まずいにも程がある。

「……遅かったね?」
「風呂入ってきたからな」

 ほんとだ、髪濡れてる。

 いい香りもする。

「洗濯物。勝手にもらったよ」
「ああ」

 ――――で

「こんなの持ってきてるし!」

 それも箱ごと。

「……これは」
「それは?」
「俺は入れた覚えねえんだ。でも。もし、入ってたなら。おそらくは時雨の仕業」

 し、時雨くん?

「そういや見送るとき。不適な笑みを浮かべてやがったが。こういうことか」

 つまり弟くんのイタズラだと。