氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

 そっとそれを取り出してみる。

 ――某くまのパッケージ

「わあー。ヤる気だねえ」

 気づけば成澤が、となりにいた。

「寝たんじゃなかったの!?」
「やっぱり汗かいたから流さないと眠れない」
「っ、信じらんない。こんなの合宿に持ってきて」
「何枚使ったの~?」
「あ、こら。出すな。数えるな……!」

 なに考えてるの、アイツ。

 バカなの?

 するわけないでしょ。
 
「紳士じゃん。もしもの時のために」
「ないよ。さすがに」
「自由時間に何をしても自由でしょ?」
「絶対ない」
「かわいそーな氷河。期待してるかもよ」
「……本当に?」
「彼、真面目だからさ。きっと一人で練習したんだろうね。スムーズにできるように。そう考えてくると感動しちゃうね?」

 肩を震わせて笑いこらえながら言うのやめろ。

「おまけに要領いいから。どんどんコツつかんで成長してさ。上手くなってくだろうね」
「アイスホッケーみたいに言うな」