氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

 たしか、関東より西には、アイスホッケー部のある高校ってかなり少ないはず。

 あたたかい地域でできるスポーツじゃないから必然とそうなる。

 練習場所の確保が難しい中、強くなったんだ。

 歴史を揺らがした。

 あの人たちが。

 ちょっと感じ悪いけど、上から目線になってしまうのも仕方ないのかもしれない。

 いったい、どんな立派な選手たちが――

「金持ちで。イケメンで。進学校なんやろ」
「腹立つなー」

 ……は?

「こてんぱんに負けるとこ見て笑ったろ」

 さ、最低じゃん!

 こっちは、あんたらの、ぐうの音も出ないところ見てやりたい!

「お前らなあ」
「げっ……(ごう)さん」

 急にヤジが止まった。

「学校の名前に乗っかって調子のったら許さんで」

 まともな人が来てくれたようだ。

「半信半疑やったけど。強ち大げさでもないかもな」

 …………?

「何人目?」
「7です。次がラストっぽいですね」
「どっから連れてきよったんやー? 少しも集中力、切れてへんやんけ」