氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

「やっぱり簡単には入れさせてもらえないか」

 ブランクを微塵も感じさせない、気迫。

「さすが五十嵐さん」

 アイスホッケーのゴールは小さい。

 だから入りづらい。

「ゴール開口部の幅は6フィート――1.83m。高さは4フィート――1.22m」

 ノートを確認する。

「そんなことまでメモってるんだ」
「やっぱり気になったら調べたくなるので」
「偉いぞ」

 背が高い人なら、横たわれば、氷上全部を十分ガードできる幅になっているのが特徴と言える。

 それでも隙間は必ずあるのだ。

 横になれば、上があく。

 アイスホッケーのパックは浮かすことが、できる。