氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

「ど、ど、どうも」

 ビビりまくっている真柴くん。

 バスでは座席が離れていたし、ひょっとすると間近で見たのは初めてなのかも。

 狼と豆柴みたいだな。

「じ、自分。ゴールテンダーに憧れて。始めたばかりなんすけど」
「そうか」
「スケート歴も。ほんと短いんですけど。やる気だけは、あるので。練習ではよろしくお願いします!!」
「おう」

 カチカチの真柴くんのお皿に、

「仕方ないな。はい。これで体力つけてね」

 成澤がなにか乗せた。

「……おにぎりじゃないっすか。さっきから食ってますよ」
「俺見てたんだけどねー。三角のは、エリナちゃんが握ったやつだよ?」
「マジっすか!? 食います」
「わかりやすー」
「へっ」