氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

「正解だよ。俺たちの対戦相手は、インターハイに出場した高校だ」

 ――インターハイ

 わたしでも聞いたことある。

 部活やってる人の多くがそこを目指すような、全国規模の大会。

「高校から始めたメンバーが大半の俺らが、全力を出しきったところで互角に戦える相手じゃない」

 ロークオリティゲームを見越した、明らかな格上チームとの練習試合。

 成澤は、そこに、どんな意義を見出だしたというのか。

「インターハイでのベスト4は。ほぼ毎年、予想の範疇なんだよね」

 強豪高が勝ち上がるのだろう。

「だけど今年。下克上があったのさ」
「初出場にしてベスト8に名を連ね。もう一歩でベスト4も狙えた」
「あれー。離れてた割には、そういうのチェックしてるんだ?」
「ニュースで目にしただけだ」
「歴史を揺らがしたとはいえ、マイナー競技なのに。それもこのへんのニュースでそんな大きく扱われてたかなー?」