氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

「それでも組まれるの?」
「伝統だとか。前例がないとか、人手が足りないとか。運営が変わる気を起こさなきゃ難しい。選手が思い出作りのために試合に参加してる」

 勝つことを諦めているの?

「格上と、どこまでやり合えるか。そんな試合を個人が楽しむのも悪いとは言い切れないけど。

多発するとアイスホッケーそのものが衰退しかねないから懸念する声があがる。

本来なら一人当たりの滞氷時間を増やして、試合の機会も増やさなきゃってものを――真逆のシステムになってるんだから――って、こんな話はちょっとエリナちゃんには重いかもしれないね。

そもそもに、ここまで関心ない?

楽しい話だけしてたいなら。やめておく」

 強い相手だから……。

 敵わないから。

「そんなこと、ない。無視できない。どうするべきかなんて簡単に意見できないけど、せめて知っておくべき問題だと思う。アイスホッケーファンの一人として。この部の、マネージャーとして」