氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

「ごめーん! 一人で大変だったでしょ!」

 冷蔵庫に持ち帰った食材を入れていると、藍さんがやってきた。

「お金も足りた!?」
「……実は」

 イガラシさんに手伝ってもらいお金まで借りたことを伝えると、藍さんの顔が青くなった。

「やば」
「イガラシさん本人は、むしろ使ってくれって……。バーベキューの火起こしするときまた呼んでって言われました」
「え?」
「それから。夜ご飯は一緒に食べるそうです」

 藍さんに笑顔が戻る。

「でかした。エリちゃん!」
「わたしは別になにも……」

 ドジっただけで。

 それを笑って許してくれたのはイガラシさんだ。

「やっぱり男は。可愛い女の子に甘いんですね」

 そういって野菜をカットし始めた、天津さん。