「じゃあ。入れるけど」

 ――ドクン

「無理って思ったら途中で止めるから」
「止めなくていい」

 思いもしなかった。

「強がりやがって」
「ちゃんと繋がりたいもん。……氷河くんと」

 ありのままの自分を、ここまで見せられる相手ができるとも。

「できるだけ優しくする」

 こんなに愛しい人ができるとも

 ちょっと前の自分には考えられなかった。


 この夜、

「依里奈」
「氷河くん、」
「伝わった? 俺の想い」
「……伝わった」

 わたし達はひとつになった。