氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

 軽々と、

「ふぁッ……!」

 わたしをお姫様だっこしてしまう。

「なに。どこいくの」
「俺の部屋」
「鞄は」
「必要?」
「……ううん」

 知りたいのは、

「イラナイ」

 ――教科書を開いても載っていないこと。

 階段を上る前に気づく。

「ねえ。シャワー、浴びたりしないの?」

 汗、かいてるし。

 やっぱり綺麗にしておきたいっていうか。

「一緒に?」
「そ、それはダメ!」

 お風呂場は明るいでしょ。

「先に使って。部屋で待ってて」
「……わかった」