氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

 しかしなんだ。

 フジオと白鳥さんに挟まれると不思議な気分だな。

「そちらの綺麗なお兄さんは、どなたです?」

 先生は先生に見えないし、

「この方は。友達のバイト先の――」
「2年後に依里奈ちゃんを嫁にする予定の者です」

 白鳥さんもカフェオーナーっていうよりはヘアメイクアーティストみたいだし。

「適当なこと言った上に、さりげなく肩を抱き寄せるのやめてください白鳥さん」
「すみやかに退出していただきましょう」

 なんでだよ。
 お客様の扱い酷すぎるだろうが。

「すみません……! うちの顧問が失礼なことを」
「はは。相変わらずモテモテだね~」
「君の王子様がこっち睨んでますよ」
「え!?」

 アイツを見ると、背を向けてハンドリングの練習をしていた。

「やはり。彼でしたか」

 はかったな……?

「えー、依里奈ちゃんの王子は。ここにいるだろ」
「手をどけてください」

 最近知り合う人のキャラがとにかく濃すぎる件。