氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。

 ふと、一枚の写真が目にとまる。

 子供の頃の写真だ。

「なにしてるんだろう」

 それは、氷上でなく道端でスティックを持って遊んでいるような様子を写したものだった。

「ストリートホッケー」

 すぐ近くから返事が返ってきて、その場で跳ねる。

 いつの間に階段あがってきたの。
 足音聞こえなかったんだけど。

 ジャージにシャツ姿の当麻氷河は、続けた。

「オフシーズンは近所の仲間とそうして遊んでた」

 海外映画とか見てたら、向こうは道路も庭も家もすごく広いイメージがあるが。

 そうか。

 冬になったら庭や近所に雪がつもって、野外リンクになる感じで。

 その雪が溶けたら――オフシーズンがきたら、ストリートホッケーで遊ぶ。

 一年中、ホッケーできる環境なんだ。

 日本の道路だと、キャッチボールするスペースを確保するのすら難しい。

 特に都会に近い場所ほど、歩道を確保するのさえ難しいくらい狭い道がいっぱいあるし