当麻氷河は、

『当麻くん』
『黙ってろ』

 流されず、惑わされず、己の道を進んでいた。


 アイツにあってわたしにないもの。

 それは、

『ガキの頃からずっと夢中でやってる』

 泣きそうになるほど、純粋な、一途さ。

『歯ァ食いしばれ』

 頼もしさ。

 そして、

『俺は好きだ』

 疑うのがバカバカしくなるくらいの、まっすぐさだ。