氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。


 ◆


 封印してしまいたい、過去がある。


「デーブ」

 小学生の頃、わたしは他の子よりも、太っていた。

 当時は食べることがなによりも好きで、給食を残さず食すのは当たり前。

 誰かが休んで余ったパンやおかずも、すすんでもらっていたくらいよく食べていたし。

 家に帰るとオヤツや夕御飯をたらふく食べた。

 あるとき、気がついた。

 男子はわたしをデブだと笑い

 『気にすることないよ』って優しく声をかけてきていた女子たちが、

「恥ずかしくないのかなー?」
「デブに着られる服がかわいそう」

 影では悪口を言っていたことに。