そんなことを考えることもなく、リュウハはギユウと夜空を見上げる。

二人の肩が触れる。夜風が少し冷たいからか、自然と距離はくっついていく。まだまだ大人ではない二人には、近すぎる距離も平気だ。

「ギユウ大好き。ギユウといるとね、胸がギュッってなるんだ」

「うん、ありがと」

ギユウはリュウハの頭を撫でる。リュウハは嬉しそうに目を細めた。

秋の夜空の下、デートは続く。