「お〜い!!父ちゃんたちが帰ってきたよ〜!!」

村の女の子たちが木の下にやって来て、ぼんやりと景色を眺めるリュウハたちに叫ぶ。その声に、リュウハたちは顔を見合わせた。

「誰が一番先に降りられるか競争だ!!」

誰かの言った言葉に全員賛成し、一気に木から降り始める。そして、村の広場に向かって走り出した。

「おお、坊主ども!今帰ったぞ〜!!」

山に狩りに出かけていた猟師のおじさんたちが豪快に笑いながら、「今年はいい獲物が取れた!」とリュウハたちに取れた獲物を見せてくれた。すでに、村人が集まって獲物を目を輝かせながら見ている。

「すっげ〜……」

みんな目を輝かせ、同時に呟く。そこには自分たちの倍はある獲物が地面に置かれていた。

立派な爪を持った巨大なクマ、立派な牙を持ったイノシシ、程よく肉のついたシカ、たくさんのウサギなどの獲物に、「これで食料に困らない!」と村人たちは笑う。

「よし、今日はクマ汁でも作ろう!今夜は何と言っても、流星群が見える特別な夜だからな!」