さらわれた姫。

もうすぐ日が昇り、朝が来る。

一週間は2人に付きっきりで看病をしなくては。

朝になると、ゼン王子の側近ジンさんがやってきた。

ジン
「ゼン様の容体は?」

ティア
「少しずつ良くなってきています。熱も下がり、目が覚めた時に消化の良い栄養のあるものを食べてもらい、一週間で元気になると思います。腕は使えるまで1ヶ月は見た方がいいです。」


ジン
「わかりました。ハルカ王と王女様も昨夜はよく眠れたようで、お茶が効いたのかもしれませんね。」


ティア