定時時刻になり。
空も仕事を終えて帰宅するためにビルの外に出てきた。
すると、前を歩いている夏樹と崎山の姿が目に入った。
夏樹の腕をつかんで、ニコニコと話している崎山の姿が目に入ると、空の中でまたモヤッとした気持ちが混み上がってきた。
関係ないのに…なんで私がこんな気持ちにならなくちゃいけないの?
そう思った空は、力也に「今夜駅前で待っている」と言われた言葉を思い出した。
そっか。
私にだって、誘ってくれる男がいるんだ。
どうせ相手は遊びだし、1晩くらいいいんだよね。
そう思った空は、力也が待っている駅前へと向かった。
「ん? 」
夏樹が何気に振り向いた。
すると、駅前に向かって歩いてゆく空の姿が目に入った。
その姿に、夏樹はなんとなく胸騒ぎがした。
駅前にやってきた空。
いつも力也と待ち合わせをしているのは時計台の前である。
早く来た空はそのまま力也を待つ事にした。
ブラウスのボタンを1つ多く外して、胸の谷間が見えるようにちょっと強調する空。
待っている空は、何度も夏樹が崎山と一緒にいた姿が目に浮かんでイライラが募っていた。
イライラいしながら、ため息をついた空。
すると…



